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東方ネタ

 ノリで書いた赤ネチョの一部抜粋及び修正。
 残念なことに全てがフィクションです。


 日々にあったのは絶望的な死の臭い。
 別段気にする必要性さえないものだ。
 機械的な作業。
 麻痺した理性。
 振るわれる刃。
 飛散する鮮血。
 リピート、エンドレス。
 生まれた土地はあまり覚えていない。
 灰色。
 それだけが私の持つ故郷のイメージ。

 私の家は旧い家柄だったと聞く。
 とてもとても旧い血筋。
 魔女裁判なんかが行われるよりもずっと前に存在していた存在。
 そして旧い家というには何か突出しているものがあるのだ。
 例えば莫大な資産。
 例えば広大な土地。
 例えば類いまれな神霊力。
 そう、例えば――異形殺しの力とか。
 歴史の影に位置する仕事。
 誰にでもできるものではないが誰かに喜ばれることでもない。
 名前どころか顔さえ知らない人の地位を脅かす異形とやらをただ駆逐する。
 それは本当にバケモノだったり、身近な隣人だったりと多種多様だった。
 私はそんな家に生まれた。
 けれどかつてほどの異形がいない昨今では仕事も衰退の一歩を辿っている。
 伝統を重んじていた我が家も世の流れには勝てなかったのだ。
 そして選んだ道は暗殺稼業。
 しかしやることは案外何も変わらなかった。
 ペストの患者を異形と罵り血祭りにあげたころと何も変わっちゃいなかった。
 ただそこから信じるべき正義が、大義名分が消えただけ。
 でもそれも昔の話だ。
 少なくとも故郷の名さえ忘却した私からすればそんなものに欠片の興味も湧かないというものだ。
 今日もたくさんの命を奪った。
 一個師団だろうが何だろうがそれは私にとって何ら意味を成さない。
 得物は一振りのナイフ。
 能力は時間を操る程度の出来損ない。
 私の家では時間を操る術は先天的なものだと伝えられていた。そして長年の拷問じみた修錬によって体得する脅威的な身体能力と鋼の意思。
 このふたつを私は備えてしまったのだ。
 そしてある日依頼が来たのだ。
 私に、だ。
 いくつもの要人を血に染め、いくつもの組織を崩壊させてきた私だからこの仕事をこなすこともとても簡単だった。
 たかだか数人の人間を今夜中に殺害するだけの単調な仕事。
 今やこの家の技術の継承者は私ただひとり。
 私がやらねば誰がこの仕事を成すべきだろうか。
 その夜は念入りに得物を磨いていた。幼い手には不釣り合いなほど幅の広い刃。
 決行は今夜十二時。
 鐘が鳴る。
 時間だ。
 時間を止める必要性さえない。
 敵勢は把握済。
 一階に五人。
 二階に一人。
 隣の部屋へ一気に押し入り見知った女性の首を切断する。
 すかさず寝静まった一階へと駆け降りる。
 有無を言わせずに四人の頭蓋を串刺しにする。
 残りはひとり。
 そうただの老害がひとつ。
 暗闇に赤が灯る。
 驚異的な瞬発力と性格無比の正拳突き。
 それを時間軸を少しばかりズラすことにより回避し刹那の拍子に止めを刺す。
 噴出する赤。
 コイツと私の眼と同じ色。
 見下ろす私。
 赤が床を侵食していく。
 ソイツの眼が何かを訴えている。
 懇願か憎悪か、何だろうと知りはしない。
 私はそこから何も学ばず、そこから何も汲み取らずに己の師の命を止めた。
 迎えが来たか。
 見知らぬ足音がいくつもいくつも。
 盛大な歓迎会なのだろう。
 こんなにも一体何を祝うのかは知らないけれど。
 そんな疑問はどうでもいい。
 苛立ちだけが募る。
 そして一斉射撃。
 あたり一面に立ち込める硝煙の臭いと静かに響く空薬莢の落下音。
 そして同時に響く噴水の飛沫。
 通過儀礼はそれだけ。
 六と十三の肉塊の作成。
 与えられた名は無機質な数字の羅列。
 ナンバー168397。


 唐突に終了。
 誰だか分かっても何も言うな。
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プロフィール

ゐぬのひと

Author:ゐぬのひと
本が無駄に好きな哺乳類。
東方好きでガノタで似非鍵っ子で現在進行形で厨二病を患っています。
齢二歳


※このブログは本来の趣旨を見失っています。
それでも良いという方はどうぞリンクをしてやってください。
つまりリンクフリーです。

追記:本ブログではスパム対策として“http”を弾いています。
コメントなどつける方はhを抜かしてコメントして下さい。お手数おかけします。

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